イメージ画像

交通事故の損害賠償請求を弁護士に相談・依頼するメリットとは?

交通事故の損害賠償請求は,もちろんご自身でも可能です。しかし,弁護士にご相談・ご依頼いただくことにもメリットはあります。ここでは,交通事故の損害賠償請求を弁護士に相談・依頼するメリットは何かについてご説明いたします。

専門的知識の習得の必要性

交通事故の損害賠償請求を弁護士にご相談・ご依頼いただくメリットをご案内する前提として,まず,交通事故の損害賠償請求の専門性についてもご説明しておかなければなりません。

損害賠償請求の専門性

交通事故の損害賠償請求とは,法的にいえば,不法行為に基づく損害賠償請求です。

不法行為に基づく損害賠償の場合には,被害者の側で,何が加害行為で,その加害行為が加害者等の過失に基づくもので,どういう損害が生じていて,それについて因果関係も認められる,ということを主張立証しなければなりません。

これが,契約に基づく金銭請求であれば,契約条件さえ定められていれば,その金銭請求が,契約条件のどれに基づくもので,どういう違反等があったのかなどだけを主張立証すれば足りるということもあり得ます。

ところが,不法行為の場合には,当然,そのような取り決めなどないわけですから,被害者が一から具体的な事実などを主張立証し,それがどのように法律に当てはめられていくのかなどなければなりません。

たとえば,加害行為といっても,具体的にはどのような加害行為(交通事故)であったのかということを主張立証する必要があります。単に交通事故に遭ったというだけでは足りないのです。

損害についても同様で,具体的にどのような損害が生じ,それが金銭的にはどのように評価されるのかということも主張立証しなければなりません。因果関係も同様でしょう。

特に主張立証が難しいのが,加害者等の過失の主張立証です。過失という内心的なものを客観的事実から立証しなければなりませんから,高度な専門的知識が必要となってくる場合があります。

特別法等の理解

交通事故の損害賠償請求の基本は,上記の不法行為責任にありますが,被害者保護のために,運行供用者責任という特別な法的責任も設けられています。

また,直接の加害者以外の者に対して損害賠償を請求する方法として,使用者責任責任無能力者の監督義務者の責任などの特殊の不法行為も設けられています。

これらについても,知っておく必要があるでしょう。

自動車保険についての知識

交通事故というと,代表的なものはやはり自動車事故でしょう。

自動車事故については,自動車損害賠償保障法によって自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)が用意されていますから,まず,これについての知識が必要となってきます。

また,損害賠償や保険金の支払いを請求するためには,自賠責保険以外に任意保険の知識も必要となってくるでしょう。

→ 詳しくは,自動車保険とは?

裁判等の手続についての知識

上記のような知識に加えて,実際に損害賠償を請求するということになれば,法的手続をとる必要が生じます。

そうなると,当然のことながら,その手続についての知識も必要となります。特に,訴訟等裁判で交通事故の損害賠償を請求するということになれば,民事訴訟法等の法的知識も必要となってきます。

その他の専門的知識

上記のような専門知識のほかにも,たとえば,ある程度の医学的な知識が必要となる場合もあります。

無論,弁護士も医学に関しては専門ではありませんが,しかし,交通事故のうちでも人身事故の場合には,ある程度の医学的な知識がなければならないという場合が少なくありません。

最終的には専門家である医師の協力を仰ぐとしても,最低限度の知識は被害者側でも理解しておく必要があります。

特に,後遺障害事故の場合には,相当高度な医学的知識が求められる場合があります。

専門的知識の習得のためのコスト削減

交通事故の損害賠償請求に限らず,どのような事件類型であっても,基本的に,弁護士にご相談・ご依頼いただくメリットというのは,専門的な知識を修得するための支出や時間といったコストを削減するためにあると思われます。

特に交通事故の損害賠償請求の場合には,前記のとおり,法律だけでなくさまざまな知識の習得が必要となってきますから,それらを修得するための時間的コストはかなりの負担となるでしょう。

そのため,この専門知識習得のコスト削減が第一のメリットといえるのではないでしょうか。

特に交通事故の損害賠償請求の場合,加害者側が任意保険に加入していると,交渉の相手方は,その道のプロである保険会社の交渉担当者や,または保険会社が依頼した弁護士です。

これらプロである保険会社担当者や弁護士と対等に交渉するためには,被害者側でも相当程度の知識が必要となりますから,弁護士にご相談・ご依頼されるメリットは大きくなるでしょう。

損害賠償の金額

交通事故のおける損害賠償請求とは,言うまでもなく金銭請求ですから,結果としての金額がいくらになるかというのは重要な問題です。

もちろん,死亡事故や後遺障害事故の場合には,その損失は金銭に換えがたいものがあることは承知しています。しかし,法制度上,損害賠償は金銭を原則とする以上,やはり金銭的な問題は考慮しなければならないでしょう。

この交通事故の損害賠償請求金の金額については,自賠責保険の基準,任意保険会社の基準,ADRの基準,そして裁判基準があります。

金額の多寡でいえば,自賠責保険基準 < 任意保険会社基準 < ADR基準 < 裁判基準,というようになるのが一般的です。場合によっては,保険会社基準と裁判基準では,数百,数千万円近くの差が生じる場合すらあります。

したがって,最も適正な金額での損害賠償金の支払いを受けるためには,裁判(訴訟)によって請求するのが筋であるということになります。

もっとも,訴訟は非常に時間がかかります。1年以上かかるというのも珍しくはありません。また,前記のとおり,非常に専門的な知識が求められますし,訴訟追行の技術や経験まで必要となってきます。

必ずしも訴訟にしなければならないというわけではありません。場合によっては,金額よりも迅速な解決の方を望むという場合もあるでしょうし,金額的に訴訟にまでする必要がないという場合もあるでしょう。

しかし,もしより適正な損害賠償金を請求したいという場合であれば,訴訟提起が必要となってくるでしょう。

そして,その場合には,専門知識や訴訟追行経験が必要となってきますから,交渉の場合と異なり,やはり裁判の専門家である弁護士に依頼する必要が生ずると思われます。

他の事件類型であれば,特に弁護士に依頼する必要もないという場合もありますが,さすがに交通事故の損害賠償請求の裁判・訴訟については,弁護士に依頼することをお勧めいたします。

精神的負担の軽減

交通事故の被害者の方は,すでに交通事故そのものによって精神的負担を被っています。死亡事故の場合であれば,遺族の方もやはり交通事故によってすでに精神的負担を被ることになるでしょう。

その上で,さらに今度は,加害者,保険会社担当者あるいは加害者の代理人弁護士などと,直接ご自身で交渉や訴訟をしなければならないということになると,精神的負担はより大きくなります。

したがって,弁護士にご相談・ご依頼されることには,このような精神的負担をある程度軽減できるというメリットもあるのではないかと考えています。

現に,ご自身で交渉をしてきたものの,もう精神的に疲れてしまったので依頼をしたいとおっしゃられる方は少なくありません。

ご相談・ご依頼のご検討

弁護士にご相談・ご依頼いただくことには,前記のようなメリットがあると思われます。

もっとも,前記のように,迅速な解決の方が重要であるからご自身で,ということも当然あるでしょうから,前記のようなメリットもあるということを念頭にご検討いただければ幸いです。

ちなみに,メリットばかり強調するのも不公平ですので,弁護士に依頼するデメリットもお伝えする必要があります。それは,はっきりといえば,弁護士費用がかかるということです。

もちろん相手方から回収できれば費用負担のデメリットはかなり軽減できると考えておりますが,それなりの費用がかかることも確かです。したがって,その点も併せて考慮してご検討いただければと思います。

交通事故損害賠償請求のご相談・ご依頼

ご予約

このページの先頭へ